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転籍出向には従業員の個別同意が必要

転籍出向は、配置転換と同じく人事異動の一形態であり、企業が転籍出向命令を出す法的根拠は就業規則です。

ただ配置転換と違い、転籍出向は他企業への人事異動であることなどから、従業員の個別同意が必要です。

さて、この従業員の同意ですが転属先の労働条件等が従業員にとって著しく不利でない限り、入社時の包括的同意でもかまわないとした判例から従業員の個別的同意が必要であるとした判例までさまざまで、一貫した傾向は出ていません。しかしながら近年の傾向は個別的同意を求められるケースが多くなっています。

また、包括的同意、個別的同意いずれにしても、出向命令には前記と同じく@業務上の必要性が存在しない、A不当な動機・目的がある、B労働者の不利益が大きいなどといった事情が認められるときは、権利の濫用として無効とされます。